まず被災から2ヶ月経った現地は仮設住宅も建ち並び復興に向けての準備が着々と進められているようでした。給水タンクなどの設置・活用はされ、日々のライフラインの確保という基本ベースへの対応はなされていましたが、学校や教会など地域の主要施設の損壊・倒壊によるダメージは大きく残っていました。インフラ整備にはまだまだ時間が必要なようです。
今回の活動においての成果と特長として、以下の点をご報告申し上げます。
(1) 地理
今回はケララ州のみでの活動を当初予定しておりましたが、現地入りしますと隣のタミルナドゥ州カンニャクマリ県の被災度合いの深刻さも大きいものだと明らかになりました。そのため滞在前半をケララ州、後半をタミルナドゥ州で活動することに致しました。徒歩・車・ボートなどを駆使したインド国内の移動距離は1500kmを超え、直接出会うことのできた子ども達は1,800人以上です。限られた日数内でなるべく多くの地域へ皆様のあたたかい思いをお伝えすることができたのではないかと思います。
(2) 場所
訪れた場所は被災キャンプ、孤児院、教会、SOSセンター、市庁舎、小学校など多岐に渡りました。初めての場所で非政府組織である個人の私達がこれだけスムーズに動けたというのは奇跡的なことだと思います。こちらの気持ちをまっすぐに受け止めてくださる方々のご協力の賜物だったと感謝しています。それぞれ異なるニーズを抱えた場所を訪れることにより、活動が多角的に広がりました。
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ユニセフ給水タンクから
仮設住宅
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