カンヌ映画祭出品予定作品について
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太古の昔から命をつなぐにあたり、人間は大変多くの叡智を「年中行事」の形で後世に伝えてきました。表面的な愉しさやおもしろさだけでなく、その裏側に秘められた大きな「知恵」に触れるとき、深い驚きと感謝の念に打たれずにはいられません。 | |
世界各地で市井の人々のあたたかな子育てを取材していく内に、それらを広く後世の方に伝えたいという使命感にも似た熱い気持ちを持つようになりました。子育てを見つめなおし原点に立ち返るきっかけを、ぜひ映像の形で残していきたいと考えています。 2005年1月 チャイルドレスキューセンター 所長 草間裕子 |
2005年4月〜5月
取材地:ブラジル・アマゾン 取材対象:メイナク族(アマゾン先住民) |
2ヶ月間かけてアマゾンの奥地に海外取材チームを派遣し、現地先住民と寝起きを共にした渾身のフィルムが生まれる予定です。 どうぞお楽しみに。 |
2005年3月〜5月
取材地:北海道 平取町 二風谷 取材対象:アイヌの神事 |
アシリ・レラさんのお力添えにより、現地での取材が可能になりました。北海道の自然と共生してきたアイヌの文化と神事についてお話を伺う予定です。 |
2005年2月5日
取材地:北海道・札幌市 取材対象:アシリ・レラさんの講演「くまのおやこ −イヨマンテ−」 |
札幌で行われたホロトロピック・ネットワークの設立記念講演に参加し、アシリ・レラさんの講演「くまのおやこ −イヨマンテ−」を拝聴致しました。アシリ・レラさんはアイヌの聖地北海道日高地方の二風谷で生まれ育ち、アイヌ語学校を主宰している方です。また親を失った子供達を引き取り、ご自身の家族と共同生活を行っています。 その講演会場で彼女や仲間の皆さんによるアイヌ刺繍の作品を販売する場所のお手伝いするご縁がありました。 Tシャツやバンダナ、壁掛けなど現代の生活様式で使われるものにアイヌに伝統的に伝わる刺繍が施されており素朴な風合いが特長です。アシリ・レラさんと言葉を交わすチャンスにも恵まれ、「五穀豊穣・子孫繁栄の祈りを神に捧げる儀式を通して、子供の健やかな成長を願う親やコミュニティの姿を取材したい」という私達の意図に快く賛同していただきました。 |
2004年12月31日〜2005年1月2日
取材地:秋田県男鹿市相川地区 取材対象:なまはげ(最も厳格に昔からのやり方を踏襲) |
「なまはげ」とは秋田県で年末に行われる冬の風物詩です。親子の絆を深め、親の威厳を示し、子供の善悪に対する判断基準を自然に教えるには絶好の機会です。土地を守る神さまとの信仰心を養い、地域ぐるみで「良心」を育てていくプロセスに大きな役割を果たしています。 私達取材チームは12月30日に神社等ロケハンですごし、31日大晦日夜の団欒中20数軒のお宅にお邪魔しました。そのうち7軒はお子さんがいらっしゃるご家庭でしたので、なまはげの迫力ある姿を間近で撮影することができました。翌1日、2日は神社参拝客に対し初詣の帰りになまはげ館で神楽が振舞われました。年末に「なまはげ」として各家庭を訪問したメンバーが、迫力ある太鼓の音で人々の煩悩を消してくれるようです。新たな気持ちで新年を迎えるにあたり、清々しい時間の流れる空間でした。 |
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